第24回ぎふLD・ADHD等学習会を開催しました

 2025年7月26日(土)、中部学院大学関キャンパスにて「第24回ぎふLD・ADHD等学習会」を開催いたしました。

本学習会は、発達障害、カウンセリング、特別支援教育などの分野で全国的に活躍されている研究者や実践家をお招きし、地域の教育・福祉関係者と共に学びを深めることを目的として、毎年開催しているものです。今年で第24回を迎え、県内の小中学校教員、医師、保育・福祉関係者など計101名の参加がありました。

今回は、本学人間福祉相談センター所長の宮本 正一氏、相談員の別府 哲氏、別府 悦子氏の3名を講師に迎え、「自閉スペクトラム症(ASD)の理解と支援~M‐CHATおよび新版K式発達検査の項目を生かした発達診断と乳幼児健診~」をテーマにご講演いただきました。

まず、別府 悦子先生より、社会性の発達に困難のある子どもたちの早期発見・早期支援に関する課題について、資料や動画を交えたわかりやすい解説がありました。
続いて、宮本 正一先生からは、岐阜県本巣市とのコホート研究を軸に、1歳半児健診・2歳児健診におけるASDリスクの予測や、小学校就学時健診の特徴についてご講演いただきました。この研究は、中部学院大学と本巣市との連携協定に基づいて実施されており、地域との協働による実践的な取り組みの一環です。
最後に、別府 哲先生より、自閉スペクトラム症児者への理解と支援について、対人援助職の視点から、実際の支援現場での具体的な事例を通してご講演いただきました。

いずれの講演も、支援に携わる専門職の方々にとって、より実践的で現場に役立つ内容となっており、講演後の質疑応答では、参加者との活発な意見交換が行われるなど、高い関心が寄せられました。

今回の学習会を通じて、大学と地域との連携によって得られた研究成果を地域の皆様へ還元する機会となったことを願うとともに、人間福祉相談センターでは、今後も本学習会などの場を通じて、地域の福祉の充実に貢献してまいります。

会場の様子 会場の様子
別府悦子先生 別府悦子先生
宮本 正一先生 宮本 正一先生
別府 哲先生 別府 哲先生

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